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モルゲンロット
更新日:2026.3.26
公開日:2026.3.25
AI時代の原動力「計算力」を、誰もが自由に使える社会インフラへ
モルゲンロット株式会社(以下、モルゲンロット)は、「人類を救うのは計算力だ。」というスローガンのもと、生成AI時代を支えるコンピューティングパワー(計算力)のインフラソリューションを提供しているスタートアップ企業です。
同社は、特定の巨大データセンターに依存するのではなく、世界中に点在するサーバーの余剰リソースを束ねて最適に配分する、いわば「計算力のシェアリングエコノミー」を提唱しています。独自の分散型コンピューティング技術により、高性能なGPUを「必要な時に、必要な分だけ」オンデマンドで利用できるプラットフォームを構築しているのが特徴です。
モルゲンロットは主に3つのプロダクトを展開しています。
「MORGENROT® Cloud Bouquet」:誰でも・必要な時に手軽にGPUサーバの計算力を利用できるプラットフォームです。AIデータセンターを保有する事業者が計算力をプラットフォームに提供し、ユーザーはプラットフォームで最適なスペックのGPUを選択、オンデマンドで利用することでGPU利用におけるコスト効率を向上させることができます。
「MORGENROT® TailorNode」:自社のデータセンターにおけるGPUサーバを仮想化し、社内外への計算力提供を自在にコントロールします。自社の計算力を他社に効率的に販売し、収益化することや、自社の複数部門で計算力を共有化することが可能です。
「MORGENROT® Arthur」:AIサーバーやHPC(ハイパフォーマンス・コンピューティング)の稼働・利用状況、消費電力量をジョブ単位で見える化し、空いている時間にGPUを稼働予約するなどスケジューラーのように利用することができるマネジメントサービスです。

この計算サーバーの消費電力をジョブ単位で計測・可視化できる高度な技術力は、エネルギーの透明性を求める現代のニーズにも応えるものです。これにより、「誰がどの計算にどれだけのエネルギーを使ったか」を細かく把握することが可能となり、再生可能エネルギー由来の電力と組み合わせた「グリーンデータセンター」の実現を可能にします。
流体力学の知見から次世代インフラへ。技術者の視点が拓くグリーンな未来
モルゲンロットは、半導体メーカー日本AMDにてGPU担当マネージャーを務めていた森本竜英氏(現・取締役CSO)らによって2019年に創業されました。創業の背景には、半導体を普及させるためには、それを利用するための「計算力プラットフォーム」そのものが不可欠であるという、現場のエンジニアならではの課題意識がありました。
この「現場の知見」をさらに進化させたのが、2022年に参画し、現在代表取締役CEOを務める中村昌道氏です。中村氏は、大学院、日立製作所の研究員時代を含め、長年HPCを用いた超大規模なシミュレーションに携わってきた「計算力のヘビーユーザー」でした。
中村氏は、自身のもつ物理現象を数学的に最適化する知見を、計算リソースの「多目的最適化」に応用。世界中に分散した数千基のGPUの中から、電力効率・処理速度・コストが最適となる組み合わせを瞬時に導き出すアルゴリズムの開発を牽引しています。

コンテナ型データセンター(モルゲンロット社所有のコンテナを元にしたイメージ)
J-POWER(電源開発株式会社)は、再生可能エネルギーをはじめとする電力供給の知見を活かし、デジタル社会の進展に伴って急増する計算需要を支える「グリーンデータセンター」の実現を目指しています。当社がモルゲンロットへの出資を決定した背景には、同社が持つ「ジョブ単位の電力計測技術」への強い期待があります。
この技術と、当社が推進する「環境価値プラットフォーム」を融合させることで、計算処理に使用される電力を環境価値と紐付け、透明性の高いクリーンな計算環境の構築を推進しています。
今後は、当社が保有する電力供給アセットの活用を視野に入れ、次世代型データセンターの構築に向けた検討を進めていきます。モルゲンロットの持つ「コンテナ型データセンター」の機動力や分散コンピューティング技術を組み合わせ、地域や環境を選ばない持続可能なデジタル社会の基盤づくりを共に実現していく構想です。

Company
モルゲンロット株式会社

Author
イノベーション推進部
稲福 大
Tomo Inafuku
Company

モルゲンロット株式会社
Auther

イノベーション推進部
稲福 大
Tomo Inafuku
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J-POWER Innovation Catalog〜未来を共創する羅針盤
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