Portfolio
Watasumi
更新日:2025.10.2
公開日:2025.9.30
想い描くのは、廃棄物が貴重な資源として創造される世界
Watasumi株式会社(以下、Watasumi)は、食品・飲料工場などからの排水を最先端の微生物の技術を使い、有機物を除去すると同時にエネルギーを創出する有機排水処理システムの開発・販売を行う、沖縄科学技術大学院大学(OIST)発のスタートアップ企業です。
食品・飲料の生産過程で出る排水には、高濃度の有機物や栄養素、その他の汚染物質が多く含まれており、その処理には高額なコストがかかります。有機物を微生物で処理する方法には大きく分けて好気性処理と嫌気性処理の2種類があり、広く用いられているのは有機物を処理してCO2として出す好気性処理です。一方、嫌気性処理はメタンガスなどのエネルギー資源を副産物として得られる利点があります。

Watasumiのシステムは、高濃度有機排水に対応するために基礎から改良された嫌気性処理システムです。システムのコアである嫌気性処理に用いるタンクには、Watasumi創業者CEOのデイヴィッド氏がOISTで研究開発に携わった特許技術が用いられています。微生物が有機物を分解する過程で電気を発生させる微生物燃料電池技術を応用しており、従来の好気性処理と比べ、CO2排出量を90%以上削減できるだけでなく、有機排水から電気やメタンガスなどの再生可能エネルギーを生成できます。コンパクトなモジュール構造で従来の排水処理システムでは対応が難しい場所にも設置でき、費用対効果が高いのも特徴です。
廃棄物・エネルギーを再活用できる持続可能なソリューション
創業者CEOであるシンプソン・デイヴィッド氏は、エディンバラ大学などで生物電気化学システムを活用し、有機廃棄物からエネルギーを生み出す効率的な方法を研究した経歴を持つ方です。沖縄科学技術大学院大学での13年以上にわたる国際的・地域的な共同研究を経て、2021年10月にWatasumiを設立しました。
限られた資源である「水」そのものを回収するだけでなく、通常は失われてしまう排水内のエネルギーをも回収することで、排水の価値を最大限に引き出すことを目指すWatasumiの取り組みは、当社の考える未来の課題に合致していると判断したため、投資を決断しました。
また、当社の事業の一つに、地下水をくみ上げて浄化処理し、第二の水として病院や空港などに提供する「オンサイト型地下水浄水処理サービス」があります。Watasumiが得意とする排水は、当社の浄水とは一見異なるビジネスに見えますが、オペレーションなどの面において当社がサポートできることもあると考えています。まずは両者の強みを掛け合わせたサービスを検討し、共に「水」に関する社会課題の解決を目指していきたいです。

Company
Watasumi株式会社

Author
イノベーション推進部
稲福 大
Tomo Inafuku
Company
Watasumi株式会社
Auther

イノベーション推進部
稲福 大
Tomo Inafuku
関連記事
Coming Soon
About Innovation Catalog
J-POWER Innovation Catalog〜未来を共創する羅針盤
J-POWERイノベーション推進部は、「新たな未来を共に創造する」というミッションのもと、カーボンニュートラル達成と地域社会への貢献という大きな目標に挑戦しています。
この度、私たちの取り組みやビジョンを社内外の皆様と広く共有し、具体的なアクションへと繋げるためのハブとして、オウンドメディア「J-POWER Innovation Catalog」を立ち上げました。本メディアは、私たちの活動を網羅的にお届けする目録(カタログ)であり、未来への羅針盤となることを目指します。
イノベーションの最前線に立つ方々との対話、イノベーション推進部が投資し、共に社会課題の解決と新産業創出を目指すポートフォリオ各社、社内外のCVCネットワーク、そしてJ-POWERの保有するリソースやアセットといった点と点が、Innovation Catalogを通して有機的に繋がり、未来を紡ぐ。Innovation Catalogは連携を通して持続的な世界を築く、未来を照らすカタログです。