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日本GXグループ
更新日:2026.6.1
公開日:2026.6.1
ITで脱炭素と経済活動の二項対立を解消する、カーボンクレジット流通の先駆者
日本GXグループ株式会社(略称:JGX)は、「IT技術を用いた脱炭素化と経済活動の二項対立解消」をミッションに掲げ、2023年4月に創業したスタートアップです。「環境にいいことはお金にならない」という長年の常識を覆すべく、GXとDXの両輪で企業や自治体の脱炭素経営を支援しています。
JGXの中核をなすのは、民間企業として国内初となる個人向けカーボンクレジット取引プラットフォーム「日本カーボンクレジット取引所(JCX)」の自社開発・運営です。これまで相対取引や市場取引が法人に限定されていた国内市場に「個人」が参加できる場を開き、リアルタイムでの価格可視化と高い流動性をもたらしました。個人・法人の双方がアカウントを持ってカーボンクレジットを手軽に売買できる設計は、JGXのシステム開発力によって支えられています。共同CEOの一人である吉岡 賢史氏をはじめ、開発チームの多くが外資系ITコンサルティングファームなどで大規模システム開発に携わってきた経験が、その技術力を裏付けています。

日本カーボンクレジット取引所(JCX)運営と並ぶ事業の柱が、企業向けGXコンサルティングです。脱炭素戦略の立案から、温室効果ガス排出量の可視化・モニタリング設計、ESG情報開示支援、カーボンクレジットの創出支援まで、GXにまつわる課題を一気通貫で引き受けます。取引所運営で培った実務知見をかけ合わせることで、部分的な支援にとどまらず、企業のGXを義務対応から競争力強化へと転換させていく。これがJGXの強みです。
もう一人の共同CEOである細目 圭佑氏は、様々な事業開発に携わるかたわら、自ら複数の起業を経験してきたシリアルアントレプレナーです。細目氏が手がけていたエネルギー事業の前身会社に吉岡氏が参画し、GXに特化した事業へと発展させる形でJGXが誕生しました。20〜30代を中心とした若いチームでありながら、カーボンクレジット市場の制度・技術・事業開発という3つの専門性を社内に兼ね備えています。
カーボンクレジットに「個人」を巻き込む視点が、出資の決め手となった
J-POWER(電源開発株式会社)がJGXへの出資を決断した背景には、国内のカーボンクレジット市場が直面している本質的な課題意識がありました。
日本のカーボンクレジット市場はこれまで流動性が極めて低く、地方自治体や事業者がクレジットを創出しても買い手がつかない状況が続いていました。しかし、2026年4月にGX-ETS(排出量取引制度)が本格始動したことで、対象企業に排出量削減が義務化され、市場に強制力が生まれつつあります。石炭火力発電を重要な事業基盤としてきたJ-POWERとしても、この変革の潮流に積極的に関与していくことが不可欠と判断しました。
出資に関して最大の決め手となったのは、JGXが持つ「個人をカーボンクレジット取引に巻き込む」という視点です。環境省の統計が示すように、温室効果ガス排出量の多くは最終的に個人の消費活動に帰属します。法人間取引(B2B)に閉じた市場では流動性が頭打ちになるだけでなく、一人ひとりが脱炭素を「自分ごと」として捉えるきっかけも生まれにくいのが実情です。
こうした課題を打破するため、J-POWERとJGXは新たな協業を模索しています。具体的には、個人が環境に配慮した行動をとった際、その実績に応じてJ-クレジットへ交換可能なポイントを付与し、JCXを通じて売却・現金化できる仕組みです。脱炭素行動を単なる善意にとどめることなく経済的なリワードと結びつけるこのアプローチが、市場全体の底上げとカーボンニュートラルの実現につながると考え、出資を決めました。
加えて、高いセキュリティと拡張性を備えたJCXを内製化している点も高く評価しています。この優れた開発力があれば、今後、カーボンクレジットの「細分化(フラクショナル化)」など、より高度な取引機能の実装にも迅速に対応できると期待しています。
J-POWERが個人を巻き込んだ脱炭素施策を進めていくうえで、JGXとの連携には大きな可能性があります。将来的には、当社が取り組む「環境価値プラットフォーム」との連携も視野に入れており、法人と個人の双方をシームレスに巻き込んだ「環境価値の流通エコシステム」の構築を、ともに目指していきたいと考えています。

Company
日本GXグループ株式会社

Author
イノベーション推進部 企画室(探索)
亀岡 優輔
Yuusuke Kameoka
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日本GXグループ株式会社
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イノベーション推進部 企画室(探索)
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Yuusuke Kameoka
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J-POWER Innovation Catalog〜未来を共創する羅針盤
J-POWERイノベーション推進部は、「新たな未来を共に創造する」というミッションのもと、カーボンニュートラル達成と地域社会への貢献という大きな目標に挑戦しています。
この度、私たちの取り組みやビジョンを社内外の皆様と広く共有し、具体的なアクションへと繋げるためのハブとして、オウンドメディア「J-POWER Innovation Catalog」を立ち上げました。本メディアは、私たちの活動を網羅的にお届けする目録(カタログ)であり、未来への羅針盤となることを目指します。
イノベーションの最前線に立つ方々との対話、イノベーション推進部が投資し、共に社会課題の解決と新産業創出を目指すポートフォリオ各社、社内外のCVCネットワーク、そしてJ-POWERの保有するリソースやアセットといった点と点が、Innovation Catalogを通して有機的に繋がり、未来を紡ぐ。Innovation Catalogは連携を通して持続的な世界を築く、未来を照らすカタログです。