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Green Earth Institute
更新日:2025.10.2
公開日:2025.7.15
食料問題と競合しない循環型社会への貢献
Green Earth Institute株式会社(以下、GEI)は、非可食バイオマスを原料とした独自の発酵生産プロセス(バイオリファイナリー技術)を通して、食料問題と競合しない循環型社会への貢献を目指すスタートアップ企業です。
バイオリファイナリー技術とはバイオマス(生物由来の有機性資源)から化学品を作る技術のことで、それ自体は特別なものではありません。そのなかで、GEIは木材チップ、おがくず、麦わらなどの木質バイオマスに代表される食べられないバイオマスから化学品を発酵製造できるバイオリファイナリー技術を開発していることが特長です。非可食バイオマスを原料としたバイオリファイナリーはとても難しいのですが、GEIはコア技術である「増殖非依存型バイオプロセス®」を始めとして、バイオマスの前処理技術開発、発酵プロセス技術開発、菌体開発を積み重ねて、独自のバイオリファイナリーのプロセス開発を行っています。
化石燃料の代わりにバイオマス燃料を利用することで、二酸化炭素の排出を抑制し、地球温暖化防止への貢献が可能です。しかし、サトウキビのような食品由来のバイオマス燃料を利用すると、深刻な食料問題と競合してしまいます。食料問題のリスクを高めることなく、環境問題を解決できるのかが世界的な課題となっています。
世界でも前例のない大規模事業から新しいバイオマスの価値を生み出す
GEIは、「グリーンテクノロジーを育み、地球と共に歩む」というミッションを掲げ、東南アジアで放置されているオイルパームの廃木(OPT)を原料としたバイオマス燃料の製造研究を行っています。
代表取締役CEOの伊原 智人氏は、1990年に通商産業省(現在の経済産業省)に入省し、官民交流法の制定によりリクルート出向、内閣官房国家戦略室でグリーン産業のエネルギー環境政策を担当した経歴を持つ人物。官公庁とのパイプとグリーン政策に関する深い知見を生かした業界横断的な連携、そして高い推進力が魅力です。
石炭火力発電所を多く持つ当社にとって、脱炭素化は非常に大きな経営課題であり、石炭とバイオマス燃料の混焼(複数の物質を混ぜて燃焼すること)を推進しています。混焼のバイオマスというと、まず木材由来の木質バイオマス燃料が選択肢になりますが、木材は調達が難しいうえ、天然林の伐採や生物多様性の破壊にもつながりかねません。
そうした観点から、GEIの非可食バイオマスを原料とした燃料を混焼に用いることは当社の脱炭素化に資すると判断し、投資を決断しました。現在、東南アジアにおけるOPTを原料としたバイオマス燃料製造事業に共同参画しており、この世界でも前例のない大規模事業を通して、新しいバイオマスの価値を生み出していきたいと考えています。

Company
Green Earth Institute株式会社

Author
イノベーション推進部
小村 祐司
Yuuji Komura
Company

Green Earth Institute株式会社
Auther

イノベーション推進部
小村 祐司
Yuuji Komura
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