J-POWER People
失敗も未来の資産に〜技術実装のプロセスを仕組みに変える
更新日:2025.9.16
公開日:2025.7.3
スタートアップと創る、新しい事業の形
イノベーション推進部の小山祐司です。スタートアップとの連携を通じて、新規事業の創出に取り組んでいます。具体的には、事業化に必要な契約書類の作成や各種手続き、事業案の検討、有識者へのヒアリングなど、事業の立ち上げに向けた実務全般を担当しています。
この部署では、エネルギーに限らずさまざまな分野の情報に触れる機会があり、日々新しい発見があります。だからこそ、チーム内での情報共有や過去の知見の活用を大切にしながら、日々の業務に取り組んでいます。
現場と研究から得た視点を、社会のニーズへつなぐ
2012年にJ-POWERへ入社し、最初は沖縄県の石炭火力発電所で約4年間、運転業務を担当しました。その後は、同地点の関連会社に出向し、海水系設備の保守や点検業務を経験。現場での運用に深く関わることで、設備の特性や運転維持のノウハウを学びました。
出向解除後は福岡県の研究拠点に異動となり、石炭ガス化試験プラントでの試験項目の立案、結果の解析や報告業務を担当しました。プロジェクト終了後は、二酸化炭素の有機資源化に関する研究に携わり、外部の研究者と共に実験室レベルでの基礎研究にも取り組みました。
こうした経験のなかで、社会が求めているものを見極める力の重要性を痛感しました。当時は知見が乏しく苦労も多かったのですが、現在のイノベーション推進部では、幅広い情報源にアクセスでき、より社会に近い視点から仕事に取り組めていると感じています。
石炭灰の再資源化に挑む、実装の第一歩
現在、私が中心として携わっているのは、石炭火力発電所から排出される石炭灰を繊維化する技術に関する取り組みです。石炭灰は従来、セメントの混和材などに再利用されていますが、資源としての用途はまだ限定的です。そんな中で、灰の繊維化技術をもつスタートアップにて幅広い利用先が検討され始めており、さらに有益な資源として見直される可能性が出てきております。
(参照:https://www.jpower.co.jp/news_release/2024/06/news240628_1.html)
過去、研究所で二酸化炭素の有機資源化に取り組んでいた際には、「何を」「どのように」「どこに向けて」つくるのかという視点が不十分で苦労した経験がありました。今は他企業との接点も多く、J-POWERとは異なる立場・視点を持つ方々と意見を交わせる環境にとても刺激を受けています。
この石炭灰繊維化技術の社会実装に向けて尽力しながら、資源の有益化についての多角的なアプローチを学び、自らも提案ができるよう力をつけていきたいと考えています。
成功も失敗も、挑戦の型として未来へ
私がイノベーション推進部で実現したいのは、新規事業立ち上げのプロセスを確立させることです。
J-POWERでは、電力事業以外での事業化の実績がまだ多くはなく、そのプロセスやノウハウの蓄積・共有もこれからの課題です。だからこそ、新しい事業を立ち上げる中で得た成功の知見だけでなく、うまくいかなかった事例の背景や原因についても丁寧に記録し、後に続く挑戦者たちの助けとなるような仕組みをつくっていきたいと考えています。
こうした仕組みづくりに興味のある方がいれば、ぜひ気軽にお声がけください。一緒に考え、形にしていけたら嬉しいです。

Author
イノベーション推進部
小山 祐司
Yuuji Koyama
Auther

イノベーション推進部
小山 祐司
Yuuji Koyama
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この度、私たちの取り組みやビジョンを社内外の皆様と広く共有し、具体的なアクションへと繋げるためのハブとして、オウンドメディア「J-POWER Innovation Catalog」を立ち上げました。本メディアは、私たちの活動を網羅的にお届けする目録(カタログ)であり、未来への羅針盤となることを目指します。
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