CREATING NEW FUTURES TOGETHER

Portfolio

京都フュージョニアリング

    更新日:2025.10.2

    公開日:2025.7.15

    核融合を現実に近づけるコンポーネントを開発

    京都フュージョニアリング株式会社(以下、Kyoto Fusioneering)は、理想のエネルギーである核融合(フュージョン)の実装加速を目指し、フュージョンエネルギープラントのエンジニアリング事業を手掛けるスタートアップ企業です。

    連続的な核融合反応を起こすための核融合炉を作っているわけではなく、炉内のプラズマを加熱して核融合反応を促す用途で使われる大電力ミリ波発生装置「ジャイロトロンシステム」や、炉から取り出される熱を電力に変えるためのシステムなどを開発しています。

    核融合により、わずかな質量の燃料から無限のエネルギーを出すことができるため、現在、核融合の領域は大いに盛り上がっています。しかし、そんな夢のエネルギーも、実現にはさまざまな課題があるのが実情です。Kyoto Fusioneeringはその課題に向き合い、核融合の実装加速を目指しています。

    CEOの小西 哲之氏は、40年以上にわたり、核融合工学、核融合炉設計、トリチウム工学、ITERプロジェクトに携わる一方、京都大学ではエネルギー理工学研究所教授(現在は名誉教授)として、人類の持続可能性問題に取り組んでいる方です。

    CTOの坂本 慶司氏は、量子科学技術研究開発機構で長年プラズマ加熱技術の開発研究に従事した方で、ジャイロトロンの開発研究を専門としています。坂本氏のほかにも必要なポイントごとに専門家が揃っていることも、フュージョンエネルギープラントのエンジニアリング事業をビジネスとして形にしていく上での強みです。

    2030年代のフュージョンエネルギーを現実にするために

    我々は、当初、核融合は理想のエネルギーではあるものの、実装するのはかなり遠い技術と認識していました。ベースとなる核融合エネルギーの実現性を研究するための国家間プロジェクトが、大幅に遅れている現実があったからです。

    一方で、研究の軸足が、国家間プロジェクトからスタートアップ企業に移ってきて、研究費用を獲得したスタートアップが開発力を上げて実装に近づけている実態がありました。それを見て、実現を予想より早められそうだと考え、Kyoto Fusioneeringのアプローチが実装を加速化しつつ自社も成長できるビジネスモデルであることも魅力的に感じて、投資を決断しました。

    直近では、国内で発電実証を目指す「FAST」プロジェクトがKyoto Fusioneeringをはじめとする民間主導で始まっており、我々も協力について検討を始めています。2030年代のフュージョンエネルギーの発電実証を目指し、電力会社としての知見を提供していきたいです。

  • Company

    京都フュージョニアリング株式会社

  • Author

    イノベーション推進部 企画室

    課長

    井手 一久

    Kazuhisa Ide

  • この記事をシェア

  • Company

    京都フュージョニアリング株式会社

  • Auther

  • イノベーション推進部 企画室 課長

    井手 一久

    Kazuhisa Ide

  • 関連記事

    About Innovation Catalog

    J-POWER Innovation Catalog〜未来を共創する羅針盤

    J-POWERイノベーション推進部は、「新たな未来を共に創造する」というミッションのもと、カーボンニュートラル達成と地域社会への貢献という大きな目標に挑戦しています。

    この度、私たちの取り組みやビジョンを社内外の皆様と広く共有し、具体的なアクションへと繋げるためのハブとして、オウンドメディア「J-POWER Innovation Catalog」を立ち上げました。本メディアは、私たちの活動を網羅的にお届けする目録(カタログ)であり、未来への羅針盤となることを目指します。

    イノベーションの最前線に立つ方々との対話、イノベーション推進部が投資し、共に社会課題の解決と新産業創出を目指すポートフォリオ各社、社内外のCVCネットワーク、そしてJ-POWERの保有するリソースやアセットといった点と点が、Innovation Catalogを通して有機的に繋がり、未来を紡ぐ。Innovation Catalogは連携を通して持続的な世界を築く、未来を照らすカタログです。