CREATING NEW FUTURES TOGETHER

Portfolio

TOWING

    更新日:2025.10.2

    公開日:2025.7.15

    土から宇宙へ─循環のスケールを拡張する

    株式会社TOWING(以下、TOWING)は、「サステナブルな次世代農業を起点とする超循環社会を実現する」をミッションに掲げる、2020年2月創業の名古屋大学発スタートアップ企業です。土壌微生物技術を活用して、日本だけでなく世界中、そして宇宙基地まで、高効率かつ持続可能な食料生産システムを展開することを目指しています。

    バイオマス(生物由来の有機性資源)を炭化させ     て作る土壌改良資材をバイオ炭といいます。TOWINGは、土壌由来の微生物群を効率的に選別・培養する技術(高機能ソイル技術)を用いて機能を高めたバイオ炭「宙炭(そらたん)」を開発・販売している会社です。

    土壌微生物に分解されにくい性質を持つバイオ炭を農地に蒔くことで、植物が吸収した大気中のCO2由来の炭素を土壌に長期間固定することができます。この脱炭素効果は国が温室効果ガスの排出削減・吸収量をクレジットとして認証するJ-クレジット制度にも認められており、固定量に応じて吸収・除去系のカーボンクレジットを作ることができます。こうしたクレジットの創出・販売もTOWINGの事業スコープの一つです。

    従来のバイオ炭が抱える課題を解決する「宙炭」

    代表取締役CEOの西田宏平氏は、名古屋大学在学時に学んでいた技術を社会実装するために、大手メーカーでの研究開発を経て、2020年にTOWINGを創業しました。Forbes Japan 30 UNDER 30 2023に選出された     イノベーターですが、     柔和で落ち着いた印象が強く、スタートアップの起業家像とは少し異なります。初めて会ったとき、すべての質問に対して誠実に答える人柄を見て、この人が代表を務める会社であれば安心だと感じ、投資したいと思いました。

    投資を決断したもう一つの理由は、同社が従来のバイオ炭が抱える課題を解決する技術をもっていると判断したことです。バイオ炭を農地に蒔くと、大気中のCO2を固定     するだけでなく、肥沃な土壌を作り出すことが可能となります。しかし、バイオ炭は通常アルカリ性であり、施用量によっては土壌のpHを上昇させ、作物の生育不良を引き起こしかねません。

    その点、宙炭は中性に近い性質を持つため、     単体で栽培しても作物が良好に生育します。通常数年かけて行う土づくり期間を大幅に短縮でき、農地への炭素固定を通じて温室効果ガスの削減が可能で、リジェネラティブ(環境再生型)農業の実現にも貢献する、魅力的なプロダクトだと感じています。

  • Company

    株式会社TOWING

  • Author

    イノベーション推進部

    小村 祐司

    Yuuji Komura

  • この記事をシェア

  • Company

    株式会社TOWING

  • Auther

  • イノベーション推進部

    小村 祐司

    Yuuji Komura

  • 関連記事

    About Innovation Catalog

    J-POWER Innovation Catalog〜未来を共創する羅針盤

    J-POWERイノベーション推進部は、「新たな未来を共に創造する」というミッションのもと、カーボンニュートラル達成と地域社会への貢献という大きな目標に挑戦しています。

    この度、私たちの取り組みやビジョンを社内外の皆様と広く共有し、具体的なアクションへと繋げるためのハブとして、オウンドメディア「J-POWER Innovation Catalog」を立ち上げました。本メディアは、私たちの活動を網羅的にお届けする目録(カタログ)であり、未来への羅針盤となることを目指します。

    イノベーションの最前線に立つ方々との対話、イノベーション推進部が投資し、共に社会課題の解決と新産業創出を目指すポートフォリオ各社、社内外のCVCネットワーク、そしてJ-POWERの保有するリソースやアセットといった点と点が、Innovation Catalogを通して有機的に繋がり、未来を紡ぐ。Innovation Catalogは連携を通して持続的な世界を築く、未来を照らすカタログです。