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更新日:2026.3.22

公開日:2025.6.30

流体励起振動

    厄介者の「揺れ」を、新たなエネルギーの源泉へ

    流体励起振動とは、水や空気などの流れ(流体)の中に物体を置いた際、その背後に生じる渦などによって物体が激しく振動する現象です。かつては、橋や煙突を破壊したり、配管の故障を招いたりする「防ぐべき有害な現象」として扱われてきました。しかし現在、この振動を逆手に取り、わずかな水の流れや風から電気を作る「振動発電」への応用が進んでいます。旗が風にたなびくような、自然界にありふれた「ゆらぎ」からエネルギーを抽出する、発想の転換から生まれた技術です。

    未利用エネルギーを回収し、電源の空白地帯をなくす

    大規模な水車や風車を設置できないような、わずかな水流やビル風が吹く場所でも、流体励起振動を利用すれば発電が可能になります。これは「エネルギーの地産地消」を極限まで推し進める技術です。例えば、農業用水路や排水管の中に小さな発電デバイスを設置し、周辺のセンサーの電源を賄うといった使い方が想定されます。J-POWER が目指す分散型エネルギー社会において、こうした「身近に隠れたエネルギー」を余さず拾い上げる技術は、社会全体のエネルギー効率を底上げし、脱炭素の裾野を広げる可能性を秘めています。

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    Innovation Catalog 編集部

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