CREATING NEW FUTURES TOGETHER

Common Bridge

更新日:2026.3.22

公開日:2025.6.30

褐炭

    石炭の中で最も若く、水分が多い「低品位炭」。埋蔵量は世界最大級

    褐炭(かったん、Lignite)とは、石炭の中で石炭化度が最も低く、水分含有量が高い(30〜60%)低品位の石炭です。オーストラリア・ドイツ・ロシアなどに大量に埋蔵されており、世界の石炭埋蔵量の約45%を占めるとされています。水分が多いため発熱量が低く、そのまま長距離輸送するには不向きです。しかし乾燥・改質処理(UBC技術など)によって発熱量を高めることが可能であり、未利用エネルギー資源としての再評価が進んでいます。採掘コストが低く、特定地域では重要なエネルギー資源です。

    「低品位」という制約を技術で超え、水素・合成燃料製造の原料資源として転換する

    褐炭はCO₂排出量が高い燃料として脱炭素の観点からは課題を抱えますが、一方で「改質してクリーン燃料に転換する原料」としての可能性も注目されています。褐炭からのガス化・水素製造と、CO₂の回収・貯留(CCS)を組み合わせることで、ブルー水素を大量かつ低コストで生産するシナリオが研究されています。特に大規模な褐炭資源を持つオーストラリアと、水素を輸入したい日本との間での国際水素サプライチェーン構築の実証が進んでおり、褐炭は「問題のある石炭」ではなく「次世代エネルギー転換の資源」として位置づけが変わりつつあります。

  • Author

    Innovation Catalog 編集部

  • この記事をシェア

    Author

  • Innovation Catalog
    編集部

  • 関連記事

    About Innovation Catalog

    J-POWER Innovation Catalog〜未来を共創する羅針盤

    J-POWERイノベーション推進部は、「新たな未来を共に創造する」というミッションのもと、カーボンニュートラル達成と地域社会への貢献という大きな目標に挑戦しています。

    この度、私たちの取り組みやビジョンを社内外の皆様と広く共有し、具体的なアクションへと繋げるためのハブとして、オウンドメディア「J-POWER Innovation Catalog」を立ち上げました。本メディアは、私たちの活動を網羅的にお届けする目録(カタログ)であり、未来への羅針盤となることを目指します。

    イノベーションの最前線に立つ方々との対話、イノベーション推進部が投資し、共に社会課題の解決と新産業創出を目指すポートフォリオ各社、社内外のCVCネットワーク、そしてJ-POWERの保有するリソースやアセットといった点と点が、Innovation Catalogを通して有機的に繋がり、未来を紡ぐ。Innovation Catalogは連携を通して持続的な世界を築く、未来を照らすカタログです。