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更新日:2025.11.19
公開日:2025.11.20
サステナビリティをテーマに次世代エネルギー循環モデルの展示を行いました。
J-POWER(電源開発株式会社)では、年に1度、グループ各部門で進むデジタルトランスフォーメーション(DX)の取り組みを共有し、相互に学び合うための社内展示・発表の場として「DX交流会」を開催しています。
2025年度は11月12日〜13日の2日間で開催され、日々の現場でのAI活用や、パートナーとの協働による社会課題の解決といった多くの成果・進捗が展示されました。今回、DX交流会に合わせてJ-POWER 電源開発 本店前には、再生可能エネルギー電源(太陽光・風力・バイオマスなど)由来の余剰電力(未利用電力)の活用を軸に、デジタル技術と循環型ソリューションを組み合わせた次世代エネルギー循環モデルが展示され、社内外の多くの参加者による活発な議論が交わされました。
発電しすぎることもある――再生可能エネルギー電源の特性に着目
太陽光や風力といった再生可能エネルギー電源は、天候や自然条件によって発電量が大きく変動するという特性を持ちます。そのため、電力需要を上回る“発電しすぎ”の時間帯が生じ、発電した電力を十分に活用できない場合もあります。
今回紹介された展示は、この再生可能エネルギー電源の特性を前向きに捉え、「発電しすぎた電力をどう使うか」という視点からの提案でした。再生可能エネルギーによって生まれる余剰電力を、デジタル通貨のマイニングなど新たな需要・価値へ転換し、その過程で発生する排熱なども資源として活用する“エネルギー循環”の概念モデルが紹介されました。
エネルギーの「もったいない」を価値に変える概念実証
発電された電力を単に供給するだけでなく、「デジタル価値」「熱」「高付加価値素材」など多様な形に変換し、社会へ循環させることでエネルギーの価値を最大限に活かす。
この発想をもとに構築されたのが今回のモデルです。展示は、J-POWERと株式会社アジャイルエナジーXをはじめとするパートナーとの協力によって実現しました。マイニング時に発生する熱をアクアポニックス(水耕養殖)に再利用したり、DAC(Direct Air Capture)で回収したCO2を炭素資源(グラファイト)やサンゴの育成などに転用したりする構想を可視化し、「未利用のエネルギーから新たな価値を生む循環」の姿を体感的に示しました。
また、今回、当社の出資先である環境微生物研究所、Active Surfaces社(アクティブサーフェイス)、ベルデザイン社、3社のプロダクトも展示しました。

環境微生物研究所のGEPソリューションから生み出されたガスからその場で発電するデモも盛り上がりました。
Active Surfaces社のペロブスカイト太陽電池は実際に触ることができ、来場者はその薄さ、軽さ、柔軟性を体感することができました。
ベルデザイン社のPower Spot®は、実際に発電された電力を無線給電で充電する様子を体験でき、その気軽さを感じていただきました。
今回の展示にも多様なパートナーが技術協力として参加しました。各技術を一堂に並べ、どのように連携すれば新たな価値が生まれるかを“見える形”で提示することで、参加者の関心を集めました。実際に形として見ることで、「こんな使い方ができるのでは」「別の分野と組み合わせられるのでは」といった新たな発想が自然に生まれ、組織全体でのイノベーション創出につながっています。

共創から描く、エネルギーとデジタルの未来
今回の展示は「エネルギーをどのように使い、循環させるか」を改めて考えるきっかけとなりました。参加者からも、「実際に現物を見ることができ、各技術のイメージが深まった。」「小型風車を当社ビルの屋上に設置できないか。」「スタートアップの人と直接議論でき、可能性を感じることができた。」などの気づき、フィードバックを得られました。
現場と技術、そして多様なパートナーの知見が交わることで、新たな発想や連携の芽が次々と生まれています。この展示で得られた知見やネットワークを一過性のものにせず、各展示がエネルギーとデジタルが融合した未来に向けて社会に実装されるよう、J-POWERは今後も多様なパートナーと共に挑戦を続けていきます。
<関連ポートフォリオ紹介記事>
・環境微生物研究所株式会社:https://innovation-catalog.jpower.co.jp/articles/emi
・株式会社ベルデザイン:https://innovation-catalog.jpower.co.jp/articles/belldesign
・Active Surfaces, Inc.:Coming Soon


イノベーション推進部
稲福 大
Tomo Inafuku

イノベーション推進部
稲福 大
Tomo Inafuku
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