Innovative Voice

更新日:2026.6.16
公開日:2026.6.17
70年の遺産を、次の世代へ繋ぐ──NEXUS佐久間プロジェクト【後編】
――480トンの重さに込められた、先人の意志
NEXUS佐久間プロジェクト発案の経緯、そして「3年で築き上げたものを10年かけて作り直す」という前例なき工事をご紹介した前編に続き、後編では設備更新と並ぶ2つの軸である「地域・流域」と「人」にフォーカスします。スタートアップとの共創がもたらした思いがけない発見、70年支え続けてくれた地域への恩返し、そして発電機1基480トンという重さに込められた先人の意志。プロジェクト名「NEXUS」というワードに込められた幾重もの意味と、令和の大作戦が次の世代に託すバトンの正体について、J-POWER(電源開発株式会社)NEXUS佐久間建設所 所長代理の笹川 剛に伺います。聞き手はJ-POWER 井手 一久です。
▶ [前編:日本一の水力発電所を、10年かけて生まれ変わらせる]
再エネの「色」と、トレーラーハウスの「車両」
井手 笹川さんはこれまでスタートアップとの関わりも経験していますよね。
笹川 本店の再生可能エネルギー事業戦略部にいたときに、再エネを使った新しい仕事や再エネと新領域との接点といった「探索」のテーマがありました。遠藤さんや井手さんがイノベーションタスク(イノベーション推進部の前身)にいた頃に、いろいろな新しい技術を持っているスタートアップの人たちと接点を設けてもらう機会がありました。新しい技術を使ってJ-POWERとコラボレーションして何か面白いことができるんじゃないかということを、いろいろやりましたね。
印象に残っているのは、Scalarさんとやった取り組みです。再エネにはいろいろな種類があります。火力の電気なのか、水力の電気なのか、太陽光の電気なのか、太陽光を一度バッテリーに貯めた電気なのか。しかし電気になった瞬間に「何色か」がわからなくなる。「系統に混ぜたら、全部同じ価値」となってしまうところを「これは水からきた電気ですよ」「風からきた電気ですよ」とわかるようにする技術を作れないかということで、若松研究所でバッテリーを入れて行ったPoCを担当しました。

井手 そこから5、6年くらい経って、Scalarさんたちとの共同事業として「環境価値プラットフォーム」が新しい事業の種として進んでいます。当時取り組んでいたアセットや経験が「環境価値プラットフォーム」の仕組みにつながっている部分がありますので、スタートアップとの付き合いも急ぐだけではなく長期で考えたほうがいいと、個人的にも思うようになりました。当時は時代的にまだ早かったのかなと思うところもありますが、今になって社会の要請が追いついてきたと感じます。事業部門で新しいことにまず着手してくれるということは、イノベーションタスクから見てもありがたいことだったと思っています。
NEXUS佐久間プロジェクトの中でも、エリアノさんのトレーラーハウスを活用されていますね。トレーラーハウスを置くことになった経緯や、どういうきっかけや思いがあったのか教えてください。
笹川 エリアノさんのトレーラーハウス事業を紹介してもらって話を聞いていると、スタイリッシュで、用途もいろいろある。なにか使えないかと考えていたんです。
水力の現場は山奥にあることが多く、作業していただいている方の現地環境は結構きついんですよ。暑い、狭い、危ないなど。そういう環境でお仕事いただいている作業員さんらに、せめてトイレのときくらいは、可能な限り快適で綺麗な場所で過ごせるようにしてあげたいという想いがありました。実は秋葉第一発電所でリパワをやっていたときの私が一番大事にしていた仕事のひとつがトイレ掃除だったんです。現場の作業は暑くて大変だけど、ここだけはいつも綺麗な状態をキープしてあげたいという想いのもと取り組んでいました。
エリアノさんの話を聞いたら、トレーラーハウスでトイレもできるというわけです。一級建築士の方が設計してくれて、ちゃんとした家と同じくらいの内装・設備でできる、と。今回は10年スパンの仕事です。たまたま予算があったのですが、10年で計算すると、実は仮設トイレを買ってくるより安いんです。綺麗だし、快適だし、安いし、悪いことはなにもないということで話がトントン拍子に進んで、トレーラーハウス設置が実現しました。

設置してみて改めて気づいたことですが、これは「車両」なんですよ。仮設トイレや仮設ユニットハウスは仮設「設備」ですから、建築物に準じた基準や制約をクリアしなければならない。佐久間発電所の構内は非常に狭く、作業ヤードや資材置き場、大型車両の転回スペースなど、場所の取り合いが大変なんですが、どうにも使い勝手が悪く誰も利用しない場所がありました。それは送電線の下なんです。仮設トイレといえど建物になるため、送電線の下に置けないんですね。けれども車両だったら置ける。今までデッドスペースになっており何の使い道もなかった送電線下でも、トレーラーハウスだったら仮設トイレだけでなくいろいろな用途で使える。後から気づいたんですが、これは新たな発見でしたね。
井手 「建物が建てられない場所に置ける」というのがトレーラーハウスの特徴ですが、実際置いてみていろいろな気づきが出てくることもよくありますね。今回はかなり短納期でしたが、そのスピード感で依頼することも、スタートアップと付き合ってきたからできたことだと思います。通常、大企業で機材を買おうとしたら、半年前に準備して予算取ってとなるところが、短納期でインストールできました。それを見て「スタートアップらしい仕事をしているな」と感じました。
笹川 意思決定から「やります、できます」と言ってくるまでがものすごく早い。実際に作り始めてからも早い。すごく助かりましたし、スタートアップは改めてすごいなと思いましたね。これに対して社内側では、設置場所、管理主幹、メンテナンス等について、このスピードに負けないようにまとめなければならないので、そこは大変でしたが。
井手 イノベーション推進部にとって、「早くやる」「普通の仕事とは違うスピードでやる」というのはとても大事なことだと思っています。同時に、笹川さんのようにありえない規模のプロジェクトを動かしている方と同じ視座で仕事をしなければいけないとも感じています。
70年間支えてくれた地域の恩に報いるために
井手 スタートアップとの共創がプロジェクトの中で具体的な形になっている一方で、地域の方との関わりで工夫されている部分、苦心されている部分について教えてください。

笹川 地域・流域の方々への影響を、工事に携わる全員がいつも考えています。約10年という長期間に渡り、一期工事と二期工事に分けて、4台ある発電機を2台ずつ、5年・5年で更新していくのですが、片方を止めている間の作業中も、天竜川の水はいつもと変わらずやってきます。従来なら4台の発電機で抜けていた水が、工事中は2台でしか抜けず、そのままではダムの水位がどんどん上がってしまいます。そのため、ダムから溢れないよう放流せざるを得なく、その頻度が従来よりも多くなってしまいます。ダムの下流で釣りやキャンプ、川遊び等をしておられる方々に、少なからず影響があります。工事を進めるにあたり地域の方々にとって大きなネガティブインパクトであり、これをどうやって低減させるのか、またどうやってご理解いただくかは大きなテーマでした。
既に発電所やダムは完成していますので、建設時と違って今回の工事によって水没する場所はないのですが、少なからずこの発電所があることで地域の皆さんにポジティブな影響もネガティブな影響もずっと与え続けてきた70年間だったと思っています。ある意味、我々はそのご理解とご協力に甘えて発電所の運用を続けてこれたという部分もあります。
プロジェクトを説明して地域の方とお会いするなかで、いろいろなお話を聞きました。「佐久間の町は過疎化やさまざまな問題を抱えていて、どんどん人が離れていくけれども、『佐久間という場所がある』ということを広く認知してもらいたい」という声を一定数伺うことができたんですね。
NEXUS佐久間プロジェクトを通して、70年間支え続けてくれた地域への恩返しをする意味でも、J-POWERだけではなく佐久間という土地や、この街、地域にスポットが当たるように、いろいろな人に知ってもらえるように──。できる限りのことをこのプロジェクトを通して取り組んでいこうと考えています。
井手 具体的に取り組んでいることはありますか?
笹川 直近でいうと、2026年3月末から、遠州鉄道でラッピング電車を1年間走らせています。佐久間や地域の伝統の舞を模したラッピング電車で、佐久間のことやJ-POWERのことを知ってもらおうという取り組みです。デザインは地元の大学である静岡文化芸術大学にお願いし、コンペで提案していただいたものを採用しました。地元の大学生にデザインしてもらった、地域とのつながりを表す電車です(J-POWERの記事/静岡文化芸術大学の記事)。

単なる事務所からコミュニケーションスペースへ
井手 NEXUS佐久間プロジェクトでは、事務所の建屋や、その中のスペースについても工夫されている部分がありますね。
笹川 佐久間発電所の構内はかなり狭くて、例えば東西連系増強工事で送電鉄塔を建て替えるのですが、その場所には建物がある。何かをするにしてもまず今ある建物をどかさなければいけない、そのためには先に建物を準備しなければいけない──というドミノ倒しのような計画がいくつもあります。実はNEXUS佐久間プロジェクトに社内でゴーサインが出る前からやっておかなければ間に合わない仕事がいくつかあって、事務所の移転もその1つだったんです。
事務所を移転させるとき、デザインに私も関わらせてもらって、株式会社エムテドさん(「『創造的な計画』で拓く未来――地域とともに築く新しい価値創出にできること」にリンク)にご協力いただきながら進めました。佐久間の現地はコンビニもない場所で、せめて働いている方々に快適な空間を提供したいと思い、会議室を広くという要求とのせめぎ合いのなかでフリースペースを作りました。

事務所の1階の一角に、ちょっとおしゃれなカフェコーナー、喫茶コーナー、フリースペースのような場所を作らせてもらいました。デザインはエムテドさんにディレクションしていただき「J-POWERの水力現場で最も洗練されて、みんなが羨むような、来たくなるような、佐久間とは思えないような素敵な空間を作ってください」とお願いしました。
外装も地域に溶け込むことや、文化・伝統へのリスペクトなども意識して、黒にしてもらいました。地元の天竜杉の焼き杉も黒ですし、浜松城も外壁が黒です。「黒は目立つのではなく、むしろ風景に溶け込み他を引き立てる名脇役なんですよ」というご提案をエムテドの田子さんからいただいて採用させてもらいました。
井手 そのコミュニケーションスペースはどのように使われているんですか?
笹川 当初は多くの方に利用いただける形態も考えていたのですが簡単には解決できないハードルがいろいろありまして、まずはグループ社員や来訪者の方々に快適に過ごしていただける空間として利用しています。また、社内のコミュニケーションの場として、良い接点が生まれる場所になっています。アイランドキッチンを設けて従業員が使えるようにしたので、みんなでわいわい料理を作ったりして、楽しく過ごす機会も徐々に増えていますね。
「NEXUS」というワードに、込めた意味──過去から、未来へ繋ぐ
井手 改めて、プロジェクト名の「NEXUS」について教えてください。
笹川 今回は非常に大きいプロジェクトです。設備更新がメインですが、それだけで終わるのはもったいないと思っていて、コンセプトとして3つの軸を掲げています。「水力発電」「地域・流域」「人」です。

「水力発電」は、大気の循環や水の循環という、ぐるぐる回る自然の連鎖の一部からエネルギーをお借りする、という営みなんです。水力、地熱、太陽光、風力と、再生可能エネルギーは様々な種類がありますが、この中で最も効率的に電気を生み出すのはどれかご存知ですか?
実は水力なんです。エネルギーの変換効率は最高効率点なら90%を超えます。自然界にあるエネルギーの90%を電気に変えることができるのは水力だけです。私は水力屋だからという部分はありますが、貯める(発電しない)ことができて出力調整もできる水力はもっとも使い勝手のいいエネルギー方式の1つと思っています。もっと水力を増やせればいいんですけど、国内で経済的に開発できる地点はほとんど残っていないのが残念なところです。だからこそ、既存の発電所を改造して中規模水力発電所の新設と同じくらいの出力UPができる今回のプロジェクトは、非常に大切な取り組みだと感じています。
もう1つは「地域・流域」です。水力発電所を作ることでネガティブインパクトも当然あります。どの再エネにも良いことや悪いことがあって、他の再エネに比べて水力が一番良いということではありません。水力で言うと、ダムを作れば水没する範囲に住む方々に移転していただく必要があるし、水をせき止めて流れを変えるため、下流の流況が変わることもある。必ずしも良いことだけではありませんから、地域の方々に理解していただくことが重要です。信頼関係がないと事業継続はできません。水力を続けていく上で非常に大事な視点です。
そして「人」。先人たちは戦後あらゆるものが不足する中、当時の技術力で超短期間にこの設備を造り上げました。よくできたなと思います。水力・現場を理解できるようになればなるほど、先人らの偉大さに驚きを隠せません。改めてとんでもない偉業をやってのけられたのだと感慨深いのです。当時の人たちがものすごい熱量と責任感を持って、「日本に足りない電気を絶対に届ける」という強い想いを全員が共有し、一致団結して全力で立ち向かったからこそ完成させることができた。これからもそういう想いを持つ人を作っていかなければならないし、自分もそうありたい。先人の想いを受け継いだ我々は、これを次の世代を担う人へとつないでいく使命があると考えています。
これらのキーワードを集めていくと、実は「NEXUS」という単語に、ほとんど全部入っているんです。プロジェクトが目指す方向、やりたいこと、コンセプトなどを、このワードがほぼ表現していたんですね。「このプロジェクトを一言で表す良い言葉だな」と、改めて感じています。
「NEXUS」は「NEXT US」という音に分離することもできます。「NEXT」は次の世代へ、受け継いだ資産をよりよくして未来のために、という先を見る方向性。「US」は、その未来を実現するのは今の私たち。未来のために我々は何ができるんだろうと自問自答する、そんな意味も込められています。「これがベストなのか」を考え続けるという意味でも、未来に責任を持ったプロジェクトだと思っています。
さらに「水力はぐるぐる循環し回る自然界の一部からエネルギーをいただく」と言いましたが、「NEXUS」という文字もぐるっと回すと「SUXEN → Su×En」になるんです。これは Sustainable Energy、Sustainable Environment の頭文字とも見ることができ、水力を表す意味そのものです。
加えて今回の計画は、J-POWER水力としては戦後の大規模水力開発の時代を除けば過去最大となる規模の壮大な計画になります。大きな工事への挑戦という意味では、このプロジェクトは大きな「サクセン(作戦)≒SUXEN」とも言える。そんな、いろいろな思いを込めて、このワードを使っています。会社の中でも、この業務に携わっている人に、その意味やプロジェクトの根底に流れる理念が浸透してきたように感じますね。
480トンの重さに込められた先人の想い
井手 J-POWERが掲げる「BLUE MISSION 2050」のもとで、笹川さんがこれからどう動いていきたいか。これからJ-POWERに入社する方、すでに会社にいる方、当社と関わりを持っている方へのメッセージをお願いします。
笹川 発電設備に関して、私たちの大先輩が戦後、非常に大変な苦労をして作りあげたものを、遺産を食いつぶすような形でここまで来てしまった。なんとか戻さなければいけない、というのが最大の使命感です。
日本の電気は安定しているとよく言われます。これを担保している要素はいくつかありますが、そのひとつに発電機の慣性力があります。電力系統にはたくさんの発電機が接続されグルグルと回っています。大きく重たい発電機という重量物が、巨大な「慣性力」をもって50Hzで回転しながら系統につながっている。電気をつけたり消したりすると負荷が重くなったり軽くなったりしますが、系統に何百台・何千台と接続されている発電機の慣性力(の総量)は巨大ですので、多少負荷が重くなったり軽くなったりしても、系統はびくともしません。「航行中の巨大なタンカーに、ヘリコプターが着船して荷の重さがわずかに増えても、船のスピードにはほとんど影響しない感じ」と言えば伝わるでしょうか。同じ回転速度で回っているなら、より重たい発電機の方が系統安定に寄与します。

佐久間の発電機は1基で480トンあります。発電所には480トンを持ち上げるクレーンはなく、240トンのクレーンを2台連結して吊り上げます。発電機を軽くすればするほど機械の構造的にも強度的にも経済的にもメリットは大きく、本来ここまでの重さはいらないはずなんですよ。
「それなのに、なんでこんなに重くしたのか?」
このプロジェクトを検討している時に考えたんです。
黒部ダム(黒部川第四発電所)の映画を見た方はご存じかもしれませんが、突然夜の街から明かりが消え真っ暗になるシーンがあります。そのように系統がまだ不安定な戦後、停電が頻発する電力不足の中で、焼け野原から再び立ち上がろうとする日本と産業を支えるため、電源開発が設立され「日本の電気を何とかしろ」「戦後復興には安定した電気が絶対に必要なんだ」と言われた。この時、先人たちは何としてでも日本の電力系統を安定させるため、可能な限り水車発電機を重くしたのでは?という考えに至りました。あの重さは「東西の送電線がつながり両周波数で運転できる佐久間だからこそ、巨大な慣性力を与え日本全国の不安定な電気を何としてでも支えるんだ」という意志の表れで、その限界が480トンという重さだったのではないかな、と。
巨大な発電機のその重さに、先人の強く熱い想いを感じます。このNEXUS佐久間プロジェクトは、そんな先輩方が必死に作り上げた日本一電気を生み出す発電所に大きなメスをいれる大手術をやるので、絶対に失敗させられない。やりがいというよりは、責任感と使命感がとても大きくて「果たしてできるんだろうか?しかしやらねばならない」というプレッシャーがすごいですね。先人の想いを胸に、高経年化が進む機器の前に立つと、いつか誰かがこれをやらねばならぬ、と「宇宙戦艦ヤマト」の音楽が流れて来るような感じで(笑)、巨大なプロジェクトではあるけれど全力で成し遂げてみせる、と奮い立たされます。
昭和の大工事を、令和の大作戦へ
井手 戦後、電気が足りない、これから産業を立ち上げていかなければならないという中で、インフラをまずしっかりと作らなければならない。早く、しかも安全に作っていかなければならない。当時のJ-POWERは、それだけ先進的なことをやっていたということですよね。本質的にJ-POWERはそういう会社であり続けなければいけないし、挑み続けなければいけない、しかも最善の形で。

笹川 私が入社した頃って、新入社員研修で必ず佐久間に行くんですよ。佐久間ダム・発電所見学に行った時、「これをあの当時たった3年で作ったんだよ」と言われました。「でかいなあ」「どうやって作ったんだろう(陳腐な感想)」と、何がすごいのかも理解できないレベル。そこからちょっと技術をかじって少しずつ分かってくると、「どうやって作ったんだろう(真剣な疑問)」と考えるようになる。更に10年くらい経って水力のことがだいたいわかってくると、意味が変わるんですよ。たった3年しかないのに「どうやって作ったんだ!?」と。この規模の工事はどう考えても3年でできるはずがないのに、と驚きを超えて恐怖すら感じるレベルです。
このプロジェクトを通して、次代を担う人材を育てる──「育てる」というとおこがましいんですけれども、現場の仕事・工事を通してしか得られない技術や知識・経験を取得していってもらう。これが先に挙げた「人」の軸での最大のテーマです。J-POWERだけではないと思うんですが、技術職って、なかなか日が当たらないんですよね。だからこそ、この面白さを伝えていくのと、J-POWERやNEXUS佐久間プロジェクトに興味を持ってくださった方、水力に興味を持った方、面白い仕事を一緒にやりたいという方に、1人でも多く知ってもらいたい。そして、その想いに共感できる人たちと一緒にこの仕事をやっていきたいです。
昭和に生まれた大切なものを、次の世代へ繋ぐ──令和の大作戦。これがNEXUS佐久間プロジェクトです。
笹川 剛(ささかわ・たけし)
電源開発株式会社 NEXUS佐久間建設所 所長代理
2000年に電源開発株式会社に入社(電気職)。北海道・上士幌での水力現場勤務を皮切りに、函館の制御所、本店の水力設計部隊、田子倉発電所のリパワリング、秋葉第一発電所のリパワリング(電気部門所長代理として、ハイブリッドサーボモーターを使った新技術開発で2件の特許を取得し、新エネ大賞を受賞)、再生可能エネルギー事業戦略部などを経て、NEXUS佐久間プロジェクトを社内提案。現在は建設所の所長代理として、全体のプロマネと電気部門の総括を担う。
井手 一久(いで・かずひさ)
電源開発株式会社 経営企画部 兼 イノベーション推進部
NEXUS佐久間プロジェクト:
https://www.jpower.co.jp/bs/renewable_energy/hydro/nexus_sakuma/
J-POWER イノベーション推進部:
https://www.jpower.co.jp/innovation/

電源開発株式会社
NEXUS佐久間建設所
所長代理
笹川 剛
Takeshi Sasakawa

経営企画部 兼 イノベーション推進部
井手 一久
Kazuhisa Ide

電源開発株式会社
NEXUS佐久間建設所
所長代理
笹川 剛
Takeshi Sasakawa

経営企画部 兼 イノベーション推進部
井手 一久
Kazuhisa Ide
関連記事
Innovative Voice
2026.6.11
Article
70年の誇りを次の世代へ繋ぐ──NEXUS佐久間プロジェクト【前編】
――日本一の水力発電所を、10年かけて生まれ変わらせる
電源開発株式会社
笹川 剛
Innovative Voice
2026.4.28
Article
電力の「いつ」を証明する
——環境価値プラットフォームが切り拓く、AI時代の新規事業開発
株式会社Scalar
加藤 哲裕
58株式会社
村上 仁
Innovative Voice
2026.4.2
Article
電力自由化が変えたビジネスの地図——卸売から環境ソリューションへ、エネルギー企画部の挑戦
電源開発株式会社
園田 大祐
電源開発株式会社
菅原 拓樹
Innovative Voice
2026.1.13
Article
スタートアップと築くサステナブルな関係と、長期視点で育む新規事業
Spirete株式会社
渡邊 康治
Innovative Voice
2026.1.9
Article
「100の失敗」を越えていけるか――10年先を見据える2026年の羅針盤
Carbide Ventures
芳川 裕誠
Innovative Voice
2025.12.29
Article
物語を編み直すのはだれ? TECH BEAT Shizuokaキーパーソンに聞く地域と産業の未来(後編)
株式会社静岡銀行
井出 雄大 氏
株式会社HEART CATCH
西村 真里子 氏
Innovative Voice
2025.12.26
Article
物語を編み直すのはだれ? TECH BEAT Shizuokaキーパーソンに聞く地域と産業の未来(前編)
株式会社静岡銀行
井出 雄大 氏
株式会社HEART CATCH
西村 真里子 氏
Innovative Voice
2025.11.20
Article
新たな成長機会に挑み、社内に新しい風を吹かせる
――立ち上げ当事者が語る、イノベーション推進の必要性
電源開発株式会社
遠藤 二郎
Innovative Voice
2025.9.23
Article
AI時代を支えるScalarの挑戦
――データ基盤で環境価値を可視化する
株式会社Scalar
深津 航
Innovative Voice
2025.9.11
Article
文化が交わる場所をつくる
――「MoN Takanawa: The Museum of Narratives」が描く100年先の出会い
MoN Takanawa: The Museum of Narratives 開館準備室
内田 まほろ 氏
Innovative Voice
2025.7.16
Article
「風車のある村」熊本県西原村×J-POWER
――地域との長く深い関係性から生まれるイノベーション
熊本県西原村
吉井 誠 氏
Innovative Voice
2025.7.16
Movie
「創造的な計画」で拓く未来
――地域とともに築く新しい価値創出にできること
株式会社エムテド
田子 學氏
Innovative Voice
2025.7.16
Movie
挑戦の先にある「青い地球」
――J-POWERが希求するイノベーションの先に
電源開発株式会社
菅野 等
About Innovation Catalog
J-POWER Innovation Catalog〜未来を共創する羅針盤
J-POWERイノベーション推進部は、「新たな未来を共に創造する」というミッションのもと、カーボンニュートラル達成と地域社会への貢献という大きな目標に挑戦しています。
この度、私たちの取り組みやビジョンを社内外の皆様と広く共有し、具体的なアクションへと繋げるためのハブとして、オウンドメディア「J-POWER Innovation Catalog」を立ち上げました。本メディアは、私たちの活動を網羅的にお届けする目録(カタログ)であり、未来への羅針盤となることを目指します。
イノベーションの最前線に立つ方々との対話、イノベーション推進部が投資し、共に社会課題の解決と新産業創出を目指すポートフォリオ各社、社内外のCVCネットワーク、そしてJ-POWERの保有するリソースやアセットといった点と点が、Innovation Catalogを通して有機的に繋がり、未来を紡ぐ。Innovation Catalogは連携を通して持続的な世界を築く、未来を照らすカタログです。