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「実行の現場」に飛び込んで
――「掛け算」で新規事業をドライブする、若手2人の現在地
コンサルティングファームから「実行の現場」を求めてエリアノに参画したStyleCabin事業部長、千葉 雅史氏と、青森の原子力発電建設所からイノベーション推進部に異動したJ-POWERの小傳良 政希。2社による共同事業開発の最前線に立つ若手2人が、スタートアップと大企業のカルチャーの違い、それぞれの強みやキャリア観、成長の道筋を率直に語り合います。聞き手はJ-POWER経営企画部兼イノベーション推進部の井手 一久です。
▶ [Part1:遊休地のアップサイクルで未来へ繋ぐ――エリアノが描く「動かせる建築」とオフグリッドの可能性]
「仕組みに従う側」から「仕組みをつくる側」へ
井手 レンタルトレーラーハウスの共同事業を牽引する若手の2人の現在地を伺いたいと思います。まずは千葉さん、エリアノに入社された経緯を教えてください。
千葉氏 エリアノに入社したのは2024年6月頃です。前職では6年ほど、経営コンサルティングの仕事をしていました。入社のきっかけは、代表の武田さんとの出会いです。それまではコンサルタントとして、事業計画を考えることや実行前の部分を考えることが多かったのですが、自社商品を持って営業して、事業を大きくしていくという「実行」の部分をもっとやりたいという気持ちがありました。トレーラーハウスという商材自体がとても面白く、市場の拡張性、今後伸びていく領域だという確信があって、エリアノで頑張っていこうと決めました。
井手 小傳良さんの自己紹介もお願いします。
小傳良 2021年にJ-POWERに入社し、最初は青森県大間町で、原子力発電所を建設するプロジェクトに3年間携わっていました。主には行政との折衝、社内での企画立案を担当していました。2024年7月、イノベーション推進部に配属になりました。最初の数か月はそもそも業界のことが全くわからず、スタートアップとは何かということで、イベントに足を運んで業界を知る段階でした。秋ごろからこのレンタルトレーラーハウス事業に携わったり、自分で他の事業を探索したりして今に至ります。
2025年4月からは事業開発タスク所属となり、事業をつくっていくことが主務となり、エリアノとの共同事業開発に携わっています。
井手 2人とも、まったく異なる仕事から新しい環境に飛び込んできたわけですが、まずは千葉さん、コンサルティングファームからスタートアップであるエリアノに来て、違いを感じた部分を教えてください。
千葉氏 2つありました。1つは意思決定のスピード感、自分で決める覚悟のようなところです。前職のコンサルティングファームは大手でしたので、自分が考えたことに承認をもらうとか稟議を上げるというのがメインの動き方でした。エリアノでは、武田さんが権限委譲を積極的にしていることもあり、相談すればその日のうちに意思決定されるんです。そのスピード感はかなり違うなと当初は戸惑いましたが、今はそこが大きなやりがいにもなっています。

もう1つが、いい意味でも悪い意味でも仕組み化がほぼされていないということです。前職では、事務的な作業から営業の現場まで、決まったやり方がありました。エリアノにはそういったものがなかったので、自分なりに仕組み化や標準化を考えて、仕組みに従う側から、仕組みを作る側になるという経験ができています。スタートアップならではだと思います。
井手 小傳良さんはどうですか。J-POWERの中で、できたばかりのイノベーション推進部という、ある意味スタートアップっぽい部署に入って感じたことを教えてください。
小傳良 千葉さんと似ているかもしれませんが、イノベーション推進部はボトムアップの組織だと感じています。J-POWERの業務は、基本的に上司や先輩からの指示があって進めていくことが多いのですが、今の部署はそういう環境ではなく、自分でやりたいことを見つけてきて進めていくというスタイルです。正直、最初は何をしたらいいのかわからず、苦労しました。外部の研修を受けたり、関係者の方々に相談したりしながらキャッチアップする必要がありました。
イノベーション推進部では、社外のいろいろな企業の方やスタートアップの方と会う機会が増えて、視野が広がっています。自社を客観的に見られるようにもなりましたね。
仕組みがない中で見つめる「自分の強み」
井手 新規事業というのは共通して、仕組みがない中で枠組みから考えてワークさせていかなければいけない。そういうことを俯瞰して考えた時に、自分が向いていると感じる部分はありますか?
千葉氏 自分が向いているなと思うのは、誰もやったことがない中でゴールを描いて、そこまでのプロセスを明確にしていくことです。これは前職で、答えのない中から答えをつくるという経験をしてきたことが大きいと思っています。新しい事業をやるとか、新しい売り方を考えるとか、一つひとつ新しいことに取り組む中で計画して考えるスキルが活かされている部分は少なからずあります。武田さんからいろいろな仕事を振られても(笑)、あまり混乱せずに受け入れられているのは、そういうところが大きいかなと思っています。

小傳良 私は大きなビジョンを描くというよりも、いろんな関係者を見込んで物事を調整して、社内外問わず形にしていくことが自分の強みかなと思っています。前の現場でもいろんな方と調整しながら物事を進めてきた経験が、ここでも活きていると感じますね。
井手 エリアノにはすでに3人の創業者がいて関係性ができている中で、しかも年齢も一回り違うところで千葉さんが入ったわけですが、ギャップや苦労した部分はありましたか。
千葉氏 不思議なことに、全くなかったんです。それがエリアノの良いところだと思っているのですが、年齢問わず意見を言える環境です。創業の3人に、受け入れる力と懐の広さがあるんですよね。自分がストレートに何を言っても聞き入れてもらえることは大きかったですね。
事業を通じて見据えるそれぞれのスキルアップとは
井手 今、高機能トレーラーハウスをレンタルする事業をエリアノとJ-POWERで一緒にやっていますが、それぞれの役割を教えてもらえますか。
千葉氏 私は基本的に営業活動で、エリアノ側でお客様とのやりとりを進めていくというのが、自分がいちばんやるべきことです。
「購入はできないけれどレンタルならしたい」というニーズは、実はとても多いんです。普段から販売の最前線で営業している自分がそのニーズをいちばん掴める立場にありますので、販売のお客様に対してもレンタルというソリューションも提案できるということが利点かと思います。
小傳良 私はJ-POWER側でのプロジェクト推進に向けた事業スキームの構築など、プロジェクトマネジメントが中心です。加えて、営業という観点では、エリアノがこれまであまり接点のなかった、J-POWERとつながりがある企業や組織への営業を今後強化していきたいと思っています。
井手 レンタルトレーラーハウス事業に関わりながら、それぞれどんなふうに成長していきたいと考えていますか?
千葉氏 目標は、今、武田さんがやっていることを自分が少しずつ引き受けていけるようになることです。「武田さんを暇にさせる」というのが今の自分のテーマなんですが、具体的には、問い合わせがあってから動くのではなく自分のネットワークや人脈を使って仕事を自分で作り出していけるようになりたいです。それによってスキルアップできると考えています。
井手 ひとつの出会いが次の出会いにつながって、今のエリアノがあるという話が武田さんからありました。千葉さんはその出会いを新たに手繰り寄せていこうということですね。小傳良さんはどうですか。
小傳良 私はひとつのプロジェクトを、立ち上げからスケールするところまで経験したいと思っています。井手さんがいつも話しているような「総合格闘技的な力」を高めていきたい。その経験を通じて、プロジェクト管理や事業経営に近いスキルがつくんじゃないかと思っているので、まずは目の前のプロジェクトをしっかりスケールさせるところまでやり遂げたいと思っています。

井手 小傳良さん、そもそもなぜJ-POWERに入ったんですか?
小傳良 今やっていることとは全然違うんですが、海外で電源開発をしたくて入りました。
井手 なんで日本にいるんですか(笑)。武田さんの話にエリアノの次のフェーズとしてグローバル展開という話がありましたが、貢献できる部分があるんじゃないですか。
千葉氏 現実的に、今エリアノ単体の力でアメリカに、というのは難しいと思いますが、J-POWERにはグローバルネットワークがありますし、一緒に海外市場を開拓していく可能性は、掛け算することで高められる部分があるよね。
小傳良 今の環境では、グローバルに挑戦して、たとえ失敗しても会社や上司がフォローしてくれます。むしろ若手であることを生かして、千葉さんとトレーラーハウス市場が大きいアメリカや海外でネットワークをつくっていくことにチャレンジしたいです。
井手 では、まずは2人でアメリカ市場の調査から始めてみましょうか。グローバル展開の足がかりを作るということで。
キャリアは「掛け算」でつくられる
井手 最後に、若い人たちのキャリア形成に関するメッセージを聞きたいです。今自身がいる環境をどう見つめ直すかとか、もっとスタートアップに飛び込んでほしいとかでも構いません。
千葉氏 自分自身は今、面白いキャリアを歩めているなと思っているのですが、それは専門性をいくつか掛け算しながらキャリアを積んできたからです。掛け算が積み重なって、自分にしかできないことが少しずつ増えていって、結果として面白くなってきています。転職にしても、未経験の領域にどんどん飛び込んで、キャリアを掛け算で作っていくというのも、やってみたら面白いキャリアに気づけるのではないでしょうか。
小傳良 J-POWERというと、どちらかというと「硬い仕事」のイメージがあると思いますが、私はその「硬い仕事」から、社内で転職したのと変わらない経験をしていると思っています。J-POWERは、スタートアップの方との仕事や、様々な経験ができる会社でもあります。イノベーション推進部に興味のある方は、ぜひご連絡を!
▶ [Part1:遊休地のアップサイクルで未来へ繋ぐ――エリアノが描く「動かせる建築」とオフグリッドの可能性]
株式会社エリアノ https://areano.jp/
電源開発株式会社(J-POWER)イノベーション推進部 https://innovation-catalog.jpower.co.jp/


株式会社エリアノ
StyleCabin事業部長
千葉 雅史 氏
Masafumi Chiba

電源開発株式会社
イノベーション推進部
小傳良 政希
Masaki Kotenra

経営企画部 兼
イノベーション推進部
井手 一久
Kazuhisa Ide

株式会社エリアノ
StyleCabin事業部長
千葉 雅史 氏
Masafumi Chiba

電源開発株式会社
イノベーション推進部
小傳良 政希
Masaki Kotenra

経営企画部 兼
イノベーション推進部
井手 一久
Kazuhisa Ide
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